時に、西暦1944年。
前世紀の末に巨大隕石の落下によって大きな被害を受けた世界は、巨大多国籍企業グレン&グレンダ社による実質的な統治の下に復興した。  

グレン&グレンダ社による統治によって地球上からイデオロギー、民族、宗教などの違いによる戦争は根絶されたが、国家間の間で生じる諸問題までは消し去ることができず、その解決手段として戦場と期間を限定した戦闘が『アルカ』と改称されたかつてのオーストラリア大陸で行われるようになっていた。  

国家間の代理戦争の道具となる『プロトタイプ』と呼ばれる人造人間の子供達は各国が国家の代理勢力として用意した『学園』にコミュニティを形成、決して終わる事の無い永久戦争の中に身を投じ、戦い、死んでいった。  

こうした中、プロトタイプの中でも特に選りすぐられ、かつて地球に壊滅的な打撃を与えた隕石の中に含まれていたエネルギー、『マナ』の力を用いることができる強力な個体は『ヴァルキリー』と呼ばれ、アルカにおける最強の存在として兵器体系の頂点に君臨していた。  

プロトタイプ、そしてヴァルキリーは世界のために戦い死んでいく。
決して謳われることなく――。           

上記の世界観の中で進行するこのシリーズには全てが繋がり、全てが繋がらない四つの物語が存在している。   
第一作『REV』ではアルカという存在そのものを破壊しようとするヴァルキリー達の戦いが描かれ、第二作『REG』己の存在意義に疑問を抱く若きプロトタイプの苦悩が描かれた。『EGO』と名付けられた三作目ではストーリーをヴァルキリー同士の戦いに絞り込む破天荒な展開を採用して好評を得た。  
そしてシリーズ完結作となる『RE-END』では、子供達の戦いの衝撃的なクライマックスが描かれる。
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